ふたたびヒロイン

小松原千鳥

ハッピーエンドの、その先へ

あらすじ

「結婚って、した方がいいですよね?」 葵は幼馴染の陽人との初恋を実らせ、誰もが羨む少女漫画のような結婚をした、はずだった。 結婚して数年経った今、昔のときめきは消え、会話も弾まず何も感じない。 夫婦ってこういうもの…?これが『普通』だと、目を逸らしてきたが、遂に限界を迎え離婚することに。 初めての独りで心許ないところ、会社の大学生バイトくんが世話を焼いてくれ始めるが…一方、元旦那となった陽人も秘めていた気持ちがあったようで―? 理想的初恋のベールは剥ぎ取られ、リアルな恋愛の戦場へふたたびヒロイン参戦!?ハッピーエンドの向こう側で、混戦不可避な本音の戦いが始まる―!

この作品の見どころ

少女漫画のような初恋結婚、そのゴールテープの先から始まる物語。ときめきが消えた夫婦生活に区切りをつけた葵が、年下バイトくんの世話焼きと、元夫・陽人の秘めた本音の間で揺れる展開は、まさに「リアルな恋愛の戦場」。この作品の見どころは、離婚を安易な不幸としてもハッピーエンドの否定としても描かず、「もう一度自分の人生のヒロインになる」再出発として描いているところです。かつての初恋の美化と現実の落差、独りになって初めて見える感情の輪郭が丁寧で、大人だからこそ刺さる場面の連続。恋愛漫画を卒業したと思っている人にこそ読んでほしい一作です。
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