神獣様の聞き役令嬢

雨灯みしろ

神獣の声が聞こえるのは、世界で私だけ

あらすじ

動物の言葉が分かる力を持つことに気づいた箱入り令嬢が、その力を買われて世界を守る神獣様の「聞き役」に任命される。獣人の従者に支えられながら、令嬢が神獣様のお悩みに向き合っていく、心温まるファンタジー。

この作品の見どころ

本作の魅力は、世界を救うスケールの大きな設定を「お悩み相談」という身近な形に落とし込んだところにあります。強大な力を持つ神獣様も、話を聞いてもらいたい夜がある——そんな発想のもと、箱入りで世間知らずな令嬢が、持ち前の素直さと「聞く力」で少しずつ信頼を得ていく過程が丁寧に描かれます。お目付け役の獣人従者との距離感も見どころで、守り守られる関係が物語が進むにつれて対等なパートナーへと変わっていく気配に、ロマンス好きの期待も裏切りません。もふもふ好き、動物と話せる系の設定が好き、悪役や修羅場より優しい世界の物語で癒されたい——そんな方にまっすぐおすすめできる、読み口のやわらかい一作です。